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2024/11/29 ブログ 2024年

【国指定重要文化財】霊台橋

熊本市内から車で約1時間ほど南下した場所にある、下益城郡の美里町には、江戸時代に架けられた石造単一アーチ橋としては日本一の大きさを誇る、「霊台橋(れいだいきょう)」があります。

緑川本流に架けられたこの橋は、水害等で度々流出した木橋からの架け替えの為に計画され、およそ70人の石工達と一年の歳月をかけて、1847年(弘化4年)に架橋されました。

橋長:約90m、橋幅:約5.5m、橋高:約16mの大きさと、石同士のわずかな隙間も無い程の精密な作りで、1966年(昭和41年)にすぐ隣に鉄橋が架かるまでは、生活用道路橋として様々な車やトラックが行き交っており、1967年(昭和42年)に国指定重要文化財に認定されました。

現在では、歩行者専用の人道橋として自由に渡ることができる他、橋げた近くまで下りる事もでき、間近で見るその姿は架橋してから160年以上が経った今でもその堅牢さと大きさに圧倒されます。

ぜひ皆様もご自分の手や足や目や耳等の五感を使って、当時の石工技術の高さと情景に思いをはせてみてはいかがでしょうか?

※橋の欄干は当時のままなのでかなり低く、橋げたの川沿いにはコケ等もあり大変滑りやすいので、渡る際や橋の下から眺める際は十分お気をつけください。

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